エージェント
エージェントは、ワークスペースで繰り返し使えるアイデンティティ・能力・実行設定のひとまとまりです。
エージェントは Multica ワークスペースにおけるコラボレーターです。タスクを割り当てる、コメントで @メンションする、直接チャットする、といった関わり方ができます。エージェントは紐づいたランタイムを通じて AI コーディングツールを動かし、進捗と結果をワークスペースに書き戻します。
エージェント自体は常時稼働するプロセスではありません。繰り返し使えるアイデンティティと設定のまとまりであり、仕事を受け取ったときにだけ具体的な作業が生まれます。
エージェントの設定項目
| 設定 | 役割 |
|---|---|
| 名前・アバター・説明 | それが誰で、何に向いているかをチームに伝えます。説明は表示専用で、実行プロンプトには入りません。 |
| 指示 | 職責、仕事の進め方、境界、成果物の要件を定めます。毎回の実行で使われます。 |
| 会話の開始例 | エージェント別の例を3件まで提示し、新しいチャットを開いたときに表示します。選ぶと送信せずに入力欄へ入ります。 |
| スキル | 再利用できる手法、参考資料、補助ファイルを提供します。 |
| ランタイム・モデル・思考レベル | どのランタイムで、どの AI コーディングツールとモデルで実行するかを決めます。一部のツール(Codex など)ではサービスティアも選べます。 |
| Access | どのメンバーが実行できるかを決めます。 |
| 実行設定 | 同時実行上限、環境変数、CLI 引数、MCP、外部インテグレーションを含みます。 |
モデルの変更や指示の修正で新しいエージェントが作られることはなく、過去のタスク、コメント、作業履歴も失われません。
エージェント・ランタイム・作業
| 概念 | 役割 |
|---|---|
| エージェント | 誰が、どのように仕事をするかを決める |
| ランタイム | どのコンピュータで、どの AI コーディングツールで実行するかを決める |
| 作業 | 1 回の実行の過程と結果を記録する |
1 つのランタイムは複数のエージェントを載せられ、1 つのエージェントは時間をかけて多くの作業をこなせます。ランタイムがオフラインでも、エージェントのアイデンティティと履歴は残ります。ただし新しい作業は、ランタイムが復帰するまで待機します。
作業への参加方法
- タスクを担当する — エージェントを担当者に設定すると、作業がキューに入り次第処理を始めます。
- コメントを処理する — コメントでエージェントを @メンションします。タスクの担当者は変わりません。
- 議論を続ける — エージェントのコメントに返信すると、新しい情報が以降の実行に反映されます。
- 直接チャットする — タスクに紐づかない会話を始めます。
- プロジェクトやスクワッドに参加する — エージェントは、プロジェクトリードにも、スクワッドのリーダーやメンバーにもなれます。
- オートパイロットで実行する — スケジュールや外部イベントで所定の作業をトリガーします。手動でも実行できます。
エージェントはタスクの作成、コメントの投稿、作業ステータスの変更ができますが、インボックスを持たず、@all も受け取りません。エージェントへの @メンションは実行のトリガーであり、通知ではありません。
権限と Access
すべてのエージェントには 1 人の owner と Access 設定があります。
| Access | 実行できる人 |
|---|---|
| Only me | エージェントの owner だけ。 |
| Entire workspace | ワークスペースのすべてのメンバー。 |
| Specific people | エージェントの owner と指定したメンバー。 |
新しいエージェントのデフォルトは Only me です。
ワークスペースの owner と admin はすべてのエージェントを見て管理できますが、Access をバイパスして他人の「Only me」エージェントを実行することはできません。一般メンバーには、自分が所有するか実行を許可されたエージェントだけが表示されます。
見えるかどうかは、owner であるか、ワークスペースの管理ロール、Access の 3 つで決まります。変更はエージェントの owner とワークスペースの owner / admin に開かれていますが、Access だけはエージェントの owner しか変更できません。
環境変数や MCP など、認証情報を含みうる設定にはより厳しい読み取りルールがあります。エージェントの作成と構成を参照してください。
オンライン・オフラインと作業状態
エージェント一覧には、2 種類のステータスが並んで表示されます。
- 可用性はランタイム由来です — オンライン、オフライン、不安定など。
- 作業負荷は作業由来です — 処理中、キュー待ち、アイドルなど。
「オフライン」は、エージェントが削除されたという意味ではありません。すでにキューに入った作業はランタイムの復帰を待ちます。新しい仕事を受け取れなくなるのは「アーカイブ済み」だけです。
アーカイブと復元
使わなくなったエージェントはアーカイブできます。アーカイブすると、ピッカーに表示されなくなり、割り当ても @メンションもできなくなります。履歴は保持され、後から復元できます。
アーカイブすると、そのエージェントの未完了作業は、キュー待ちと実行中を含めてすべてキャンセルされます。
エージェントの owner と、ワークスペースの owner・admin がエージェントをアーカイブ・復元できます。
次のステップ
- エージェントの作成と構成 — 空白から作るか、AI で組み立てる。
- スキル — 再利用できる手法と資料をエージェントに追加する。
- スクワッド — リーダーに仕事に合ったメンバーを選ばせる。
- デーモンとランタイム — エージェントが実際に実行される場所。